近代的なプラネタリウムは、1923年ドイツの光学メーカー、カール・ツァイス社で誕生しました。このプラネタリウム開発プロジェクトの中心となったのが、光学技術者のウォルター・バウアスフェルド(Walther Bauersfeld)です。彼は丸いドームスクリーンに映画のように星や天体を投影するという、現在も使われ続けているプラネタリウムの基本構造を最初に考案、開発した人物であり、プラネタリウムの父と呼ばれています。

 このウォルター・バウアスフェルドの偉業を記念し、その名を冠した小惑星(1553)Bauersfelda(バウアスフェルダ)が衝を迎え、冬の星座「ふたご座」の中で15等級と観測の好機を迎えています。

 プラネタリウム100周年記念事業実行委員会では、プラネタリウムが誕生100周年を迎えたこの絶好の機会に、小惑星バウアスフェルダを撮影した画像を幅広く募集することで、バウアスフェルダの功績を称えるキャンペーンを行います。多くの天文関連施設、天文愛好家のみなさまのご参加をお待ちしております。

※人名「Walther Bauersfeld」、小惑星名としては「Bauersfelda」で記載されます。ここでは、人名と小惑星名で区別して使い分けています。

概要

 概要  :小惑星(1553) Bauersfelda(バウアスフェルダ)を撮影しよう
 参加方法:撮影した画像を応募フォームから応募
 締切  :2024年2月24日(土)


小惑星(1553) Bauersfelda(バウアスフェルダ)について

 発見日  :1940年1月13日
 発見地  :ハイデルベルク天文台(ドイツ)
 発見者  :カール・ラインムート
 軌道半長径:2.9天文単位(4億3400万㎞)
 周期   :4.96年(4年351日)
 推定直径 :約14km
 軌道要素 :
  (1553) Bauersfelda
  Epoch 2023 Sept. 13.0 TT = JDT 2460200.5                MPC
  M 311.36889              (2000.0)            P               Q
  n   0.19875533     Peri.   23.04034     -0.69121345     -0.72072741
  a   2.9079718      Node   110.73201   +0.65393995     -0.65485599
  e   0.0955255      Incl.    3.22949     +0.30754920     -0.22741071
  P   4.96           H   11.57          G   0.15           U   0
  From 3614 observations at 43 oppositions, 1940-2023, mean residual 0″.51.

【小惑星の観測について】
 15等級は、太陽系外縁天体「冥王星」よりさらに暗い光量です。肉眼で見ることができる限界の明るさ6等級よりはるかに暗いため、肉眼で観測することはできません。望遠鏡を使っても初心者が肉眼で見つけることは困難で、写真撮影による観測が主体となります。


観測に必要な機材など

1.口径15cm以上の望遠鏡
 ※赤道儀など星の追尾ができることが必要

2.一眼デジタルカメラ、または天体専用の撮像装置
 ※望遠鏡(鏡筒)に取り付けできることが必須

3.街明かりが少ない環境


撮影方法

1.撮影する日時で、小惑星の正確な位置を調べる
 ※小惑星は少しずつ移動するため、観測当日の位置情報を入手する必要がある。天文シミュレーションソフト「ステラナビゲーター(アストロアーツ社)」などで調べることができる。おおよその位置は、以下を参照ください。

2023年12月10日から2024年2月18日までの位置推算表

日時(JST0h)赤経・赤緯(J2000)等級地心距離日心距離
2023/12/1007h12.4m +21゚10′15.71.779au2.678au
2023/12/1507h09.1m +21゚21′15.51.746au2.676au
2023/12/2007h05.3m +21゚32′15.41.720au2.673au
2023/12/2507h01.1m +21゚44′15.31.700au2.670au
2023/12/3006h56.5m +21゚56′15.11.687au2.667au
2024/01/0406h51.8m +22゚08′14.91.682au2.665au
2024/01/0906h47.0m +22゚20′15.11.683au2.662au
2024/01/1406h42.4m +22゚32′15.31.692au2.660au
2024/01/1906h38.1m +22゚42′15.41.708au2.658au
2024/01/2406h34.2m +22゚52′15.51.730au2.655au
2024/01/2906h30.9m +23゚01′15.61.759au2.653au
2024/02/0306h28.1m +23゚09′15.71.793au2.651au
2024/02/0806h26.1m +23゚17′15.81.833au2.649au
2024/02/1306h24.7m +23゚23′15.91.877au2.647au
2024/02/1806h24.2m +23゚29′16.01.926au2.645au

2.望遠鏡を小惑星の予報位置に正確に向ける
 ※背景の星で、予報位置に向いていることを確認すること。特に2024年1月中旬以降は天の川の中に入るので注意が必要。

3.望遠鏡に付けたカメラ(撮像装置)で複数コマ(2~3枚以上)撮影する
 ※一眼デジタルカメラでの感度は1600~6400、露出時間は30秒~120秒が目安。撮影条件などで調整すること。

4.30分ほど経過したら、小惑星の移動を確かめるため、もう1回、2~3枚撮影する
 ※小惑星は時間とともに移動する。対象の小惑星の回りにも同じぐらいの明るさの小惑星がたくさんあるため、別な小惑星の誤認に注意しなければなりません。


画像(映像)の応募方法

小惑星「(1553)バウアスフェルダ」を撮影された方は、次のフォームより画像をお送りください。

【応募フォーム】
 https://www.secure-cloud.jp/sf/1702288798fjwxYrqb
※お送りいただいた写真で、公開を許諾いただいたものについては、当ホームページで紹介するほか、プラネタリウム100周年記念広報の目的で、プラネタリウム100周年記念事業実行委員会や、全国のプラネタリウム施設で使用させていただくことがあります。

【締切】
 2024年2月24日(土)

【画像応募に関する問い合わせ先(担当者)】
 安田岳志(姫路科学館)asteroid1553@gmail.com


小惑星バウアスフェルダ 撮影例

 ・撮影者  三島和久(倉敷科学センター)
 ・撮影日時 2023年12月13日04時48分~06時04分(日本時間)
 ・撮影機材 TAKAHASHI μ-250CRS (D=250mm, f=1830mm レデューサ使用)
       ZWO ASI2600MC (Gain 300, -10℃, 露出120秒)
       約20分おきに撮影した5コマをアニメーション動画化
 ・撮影地 岡山県倉敷市